前回の続きとなります。
↓こちらから前回記事をご覧頂けます。
ストレスと腰痛①
前回は「なぜストレスで腰痛が発生するのか?」その根拠をまとめました。
今回は「実践編」となります。
ただし、運動・エクササイズではありません。
今すぐに実践できそうな具体策を挙げていきます。
腎(水)を養う
「腎」は生命の根本的なエネルギーを貯蔵する役目を持っています。
=「腎精(じんせい)」
腎精を激しく消耗させたり、養生を怠ったりすることは、腰痛を引き起こすだけでなくあらゆる生命活動に黄色信号を灯すこととなります。
①親から授かった「先天の気」→歳を重ねるごとに減って行くということ!
②空気や食べ物から得られる「後天の気」
また、五臓六腑の活動を支える役目もあるため、病気や怪我をすると消耗します。
さらに、西洋医学においても「腎臓に病を抱えていると骨折しやすい」ということがわかっているのですが、
同じく東洋医学においても骨折や骨粗鬆症などの骨へのリスクは語られています。
五行説から見て、「恐れは腎を破る」と言われています。
…と、ざっくりとですが列挙いたしました。
当てはまらない方でも…
老化現象まっしぐらを望む方はいませんよね?
誰しもに知っていて欲しいと思ったので、敢えて広義的な前置きをしました。
無駄な消耗を避け、養生に励みましょう!
*
*
①睡眠
まず絶対に心がけるは睡眠です。
良質な睡眠は肉体疲労を回復させるのはもちろんのこと、
脳においては記憶の整理(不要な情報を消す)をすることで精神的な回復もしています。
1日ずつちゃんと回復させることを意識しましょう。
ここ数年では、スマートフォンアプリでも管理できますね。
「ウェアブル活動量計」も性能高く、使いやすいものが各種メーカーから発売されています。
手軽に生活に取り入れられるのでオススメです。
KUMAもこれで睡眠や疲労回復を見える化させて管理しています。
②不要な情報を目耳に入れない
①の続きのようなものですが…
そもそも不要な情報を入れない努力も必要だと思います。
近年はテレビだけでなく、ネットやSNSなどの普及によって情報がただでさえ“溢れてすぎている”状態です。
解決策を求めたつもりが余計に不安や恐怖にかられたり、イライラしたり…
そんな経験ありませんか?
しかし新型コロナウイルス関連に関しては、情報を把握しなければならないという側面もあるため、完全にシャットダウンし切れないですよね。
テレビニュースやネットニュースを見る時間を決めたり、ネットサーフィンしすぎないよう情報収集先をある程度断定させるなどの工夫が必要かと思います。
「おうち時間」
などと謳って“充実した生活”を載せているSNSも、時にはストレスになることもあるでしょう。
空いた時間を使って“◯◯しなきゃいけない”なんてことはないです。
のんびり過ごしたっていいのではないですか?
KUMAはそう思います。
③身体を丸めて眠る(もしくは休憩する)
「胎児の姿勢」です。
生まれてウン10年経とうとも、この姿勢は不安感から開放させ安心を与える効果を成すベストポジションなのだそうです。
なかなか寝付けない時は試してみてください。
ちょっと横になって休憩できる時、入眠せずともこの姿勢で休むといいと思います。
目元を覆うなど光を遮ると、よりリラックスできることでしょう。
④身体を温める
腎は五季でいうと「冬」に当たります。
寒過ぎると感じることも腎の消耗の一因となります。
特に不安感が強い方はとにかく身体を温めましょう。
寒さを感じないように着衣などの工夫をすることはもちろんですね。
オススメしたいケアが「足湯」です。
できればくるぶしの上、拳ひとつ分くらい上まで湯に浸かるのがベストです。
湯温は40〜42℃くらいが目安ですが、自分が心地良い温度でいいと思います。
時間は20分。
湯温が下がるので、差し湯を準備してください。
半身浴でもいいのですし、半身浴のほうが効果がある方もいるとは思いますのでお好きな方でどうぞ。
腰の上の方には、腎に関するツボもあります。
KUMAはもともとの体温が高い(平熱で36.5〜37.0℃あります)ことが影響するのか?
お湯に浸かるのがとても苦痛です(笑)
逆に疲れてしまいます。
同じような体質の方や、睡眠時間を削ってまでお風呂に…なんて状況の方は、効果どころか負担になりますよね。
なので足湯をオススメします!
KUMAはいつも足湯しながら頭乾かしてます(笑)
⑤足趾を調整する・下半身を動かす
足には腎にかかわる「経絡」(=エネルギーの線路)が通っているのも理由のひとつです。
そして足の裏は「地のエネルギー」を一番に受ける場所ですので、いい状態を保ちたいものです。
足の裏、構造的にも東洋医学的にも本当に大事です!
↓足裏構造についてはこちらをご覧ください。
足裏3点を知ろう
普段に比べて足裏への圧迫刺激が減った方が腰痛など調子の悪さを訴える傾向がある印象です。
⑥食べ過ぎない(量・甘いもの)
五行配当を確認してください。
脾または胃は臓器のことを指すのではなく、消化吸収を司る働きのことを指します。
そして、五味においては「甘」です。
確かに甘いものを食べると幸せホルモン(βエンドルフィン)が出て、安心感をもたらす効果があります。
ストレスを感じると甘いものを欲するのも理に適っているのです。
また、しっかりと食事を摂ることは、先にも述べたとおり、「腎精の後天の気」を作り出すことにも繋がります。
しかし、「過ぎる」ということは「土のエネルギーを上昇させすぎる」ということになります。
土は水を尅します。
腎を消耗させてしまいます。
腎のパワーを抑えつけてしまいます。
⑦豆類・黒色食材を摂る
食養生の考え方です。
以上が腎のパワーを上げる食べものです。
他にも山芋は元気を補う食材なので摂りたいですね。
そういえば、昨晩KUMAの夕飯は「とろろ蕎麦」でした!(笑)
適度な鹹味(塩)も摂れる「お味噌汁」は絶対オススメです。
「昆布出汁・わかめの味噌汁」なんて最高ですね!
⑧背中のストレッチ
「背中のゆるみは心のゆるみだ!」←KUMAの名言です(笑)
と言うこともあるのですが、
恐怖や不安感を抱える人に背筋をシャンとすることを求めるのは逆効果です!
先に述べた「胎児のポーズ」=身体を丸めるをやりやすいようにしてあげたほうが良いですね。
捻りのストレッチが一番手っ取り早いかと思います。
脊柱は捻じりの動作で促してあげると動きが良くなるからです。
肩が浮かないようにすることと、腿はしっかり90度をキープさせて捻りましょう。
腰ではなく、背中を捻ってます。
KUMAが施すとこんな感じなのですがね…
コロナ騒動が収束したら受けに来て下さいね。
ちなみに、腰に痛みが出る際は止めましょう!
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以上、⑧項目も列挙しましたが…いきなり全部実行しようとしないで大丈夫ですよ。
取り入れられる物だけ試してみてください。
ただし、根拠も理解せずに答えばかりを追い求めても効果は出ません。
①をご覧頂けていない方、
ご覧頂いている方も、理解を深めながら実践されることをオススメ致します。
↓こちらから前回記事をご覧頂けます。
ストレスと腰痛①
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これで腰の違和感が取れたらぜひご一報下さい!
ちなみに実際のセッションにて、「ストレス腰痛」の方の対応を行いました。
上記手法も少し交えながらセッションを進めました。
KUMAの手も介しておりますので、もちろんいい結果となりました!(笑)
その後も睡眠の質が上がったり、腰の違和感がぶり返すようなこともなかったり、順調なご様子です。
この記事を書いた人
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『思い通りに動く』 を科学して運動を通じて問題解決へ導くトレーナー。
*節々の怪我や違和感の原因究明
*日常動作の改善
*競技能力向上
*生活習慣病対応
*手術後等の後遺障害リハビリ
*マタニティヘルス(産前産後)
などの臨床経験多数あり。
2022年6月に東京都杉並区西荻窪に自店舗『ボディーガイド コンディショニング×トレーニング』を構える。
その他、株式会社スポーツオアシス契約トレーナーとして雪谷24Plus店(田園調布)にて勤務。
現場一筋、指導歴は16年目に突入。
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