ボディーガイド

トレーニングのプロセス 〜1番大事なこと〜

お客様各位

平素よりボディーガイドをご愛顧頂きありがとうございます。
このたびは、4月末になされました【国民生活センター】からの情報発信を受けて、私なりの考えを記したいと思います。
パーソナルトレーニングにおける怪我や事故が増えていることがスポーツ庁の調査により判明したとの記事になります。

国民生活センターHP掲載記事
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20220421_1.html

本来は身体にとって良いことをやっているはずなのに…
このような事故により運動することやトレーニングが悪者になってしまうことが本当に悲しく残念に思います。

このようなことが起こらないために、どのようにすれば良いのか?
自戒も込めて、記したいと思います。




トレーニングメニュー ⓪番目

国民生活センターの記事は、消費者(受講者)へ向けてのメッセージと指導者に向けてのメッセージとして分けられていますが、どちらも共通して書かれていることは
『適切な強度かどうかをテストなどを根拠に確かめてください』
ということです。

もちろんこれは大事なことではありますが、それ以前のもっと大事なことを忘れています。

それは、『安全管理』です。

手順をこなしていく上で、トレーナー(指導者)がその安全を管理する義務を負うことは、言うまでもなく当たり前。
しかし、トレーナー(指導者)だけが気をつけていても成立しません。
トレーニー(受講者)自身も理解・自覚の上で実施しなければなりません。

安全管理の概要

運動強度を考える前に、安全管理がなされた所作になっていますか?

①ウエイトの持ち上げ方と下ろし方

②椅子などからの立ち上がり方と座り方

③トレーニングベンチなどへの寝転がり方と起き上がり方

④インターバル中のウエイト器具の置き方・置き場所

⑤フリーウエイトエリアなど他に人がいる場所の場合、怪我しない・させないための実施場所選定と移動ルート選定の考え方

 

最低限のことが以上の項目になります。

私は初めての方やまだトレーニングに慣れていない方には、まずは私自身が実践してお見せします。
その後、これだけを正しくできるまで練習していただきます。

さらには、ベテランさん含め、毎回必ず補助につきます。
余談ですが、指導者は各種目における正しい補助ポジションも理解できていないとマズイですね…
クライアントに怪我をさせるのはもちろん、自分も怪我しますよ!

いつ、どんなアクシデントがあるか分かりませんから。
またまた余談ですが、3.11 東日本大震災の時、セッション中でした。
ちょうどクライアント様にバーベルを担がせているところでした。
正しい補助ポジションについていたので、即座に安全に下ろさせることができ事なきを得ました…

これらについて明確に答えられない、伝えることができないトレーナー(指導者)は、厳しいことを言いますがプロではないと思っていただいていいと思います。

トレーニー(受講者)の皆さんも、この答えがわからない状態でウエイトトレーニングを行なってはいけません。

どんなに科学的根拠があって効果のあるメニューを行なっていても、種目の前後で危険行為をしていては台無しです。

その時は運良く大丈夫だったとしても、長い目で見た時に身体にとって悪いことは起きても、良いことは起こらないと思います。

そして、自分自身が怪我するならまだ良いかもしれません…
他人様を怪我させてしまったらもう最悪です…

ウエイトの重さやメニューを考えるより先に安全管理を。
⓪番目=できて当たり前という思いを込めて。

トレーニングで嫌な思いをしてしまった方へ

これもいつもみなさまにお伝えしていることなのですが、一言お贈りします。

『トレーニングを悪者にしないでください。それを行うまでのプロセスが悪かったのです。

本来、どのトレーニング種目も根拠を持って行えば身体のためになることばかりです。

どのトレーニングの教科書の1ページ目に必ず書いてある『原則』には、“負荷をかけないと退化する”と言うことが明記されています。

そして、退化しない=重力に抗うための物理的理論、『方法論』がトレーニング種目です。

その方法論を行う手順に間違いがあって不幸な結果が起こることが、残念ながらあります。

しかし、その方法論自体の存在価値は否定しないであげてください…

安全管理を一緒にできる指導者と出会い、
いつかまた、再びチャレンジしていただける日が来ますように…

自身の指導方法の再考

安全管理方法について日頃から口うるさく申し上げているほうだとの自負がありますが、驕りは禁物です。

①おひとりおひとりに対して「伝わる伝え方」になっているかを見直し、一緒に安全な所作を実践していただけるようにする。

②オールアウト(やった感)させる以前に、メンバー様の体力レベルに合致した、安全に気を配ることまでを含めたメニュー構成にする。

今一度見直して指導に邁進していきたいと思います。

また、

③メンバー様とのコミュニケーションを常に図り、その日・その時々の状況を敏感に察知し、プロセスが適切であることを正しく判断していく。

④「根拠のないがんばれ」は絶対禁止。科学的根拠、学術的根拠、その方自身の経験則を大きく飛び越えてしまうようなことは実施しない・させない。

⑤更なる知識・技術向上に努める。

以上のことを改めて徹底・実践して参ります。

答えは…

安全管理方法の答え(詳細)は、あえて書きませんでした。
とてつもなく長くなるので…

でもそれでは腑に落ちないので…
ざっくりではありますが、「あるある」とご納得頂けるであろう危険行為になっている可能性『様』を以下に記して終わりたいと思います。



ガシャーーーーン!!!!!

ドカーーーーーン!!!!!

器具を取り扱う際、毎度大きな音を立てている。

 

フーーーーーーン!!!!!

ヌァッ!!!!!!!!!!

極度の大声を出しながらトレーニングしている。
※トレーナーやトレーニングパートナーに的確に追い込まれている場合を除く

安全管理がなされた所作を心がけている場合、このようにはなりません。

だからと言って、必ず事故や怪我を引き起こすとまでは言いませんが、
事故や怪我を起こした場合「そうなっても不思議ではない」と、納得できてしまう「様」だと思います。

 

ウエイトを持つところからがトレーニング。
ウエイトを置くところまでがトレーニング。

この記事をきっかけに、安全管理についてトレーナー(指導者)とトレーニー(受講者)が共通理解できるよう、今一度再考して頂けるきっかけになれれば幸いです。

そして、トレーニングを頑張っているすべての方が、健やかに過ごすための確実な道のりを歩み続けて行けることを切に願っております。

 




この記事を書いた人

KUMA
KUMAコンディショニングトレーナー
『思い通りに動く』 を科学して運動を通じて問題解決へ導くトレーナー。
*節々の怪我や違和感の原因究明
*日常動作の改善
*競技能力向上
*生活習慣病対応
*手術後等の後遺障害リハビリ
*マタニティヘルス(産前産後)
などの臨床経験多数あり。
東急スポーツオアシス契約トレーナーとして雪谷24Plus店(田園調布)・聖路加ガーデン店(築地)にて勤務。
その他、西荻窪レンタルスタジオ、都内近郊出張指導など。
現場一筋、指導歴は14年目に突入。
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